自然とのつながりに感謝「端午節」
台湾での生活。
今日は、端午節(ドゥアンウージェー)、日本でいう、「端午の節句」。
端午の節句は、お正月、中秋節とならんで、大事な自然への感謝の日です。
日本では、
歴史が変化して、男の子の日として、
太陽暦の5月5日にされていますが、
台湾では、
今も受け継がれる伝統的な太陰太陽暦の5月5日、
すなわち、今日に「端午の節句」を行います。
内容も日本とは違うのですが、
・家庭では、家族揃って「粽」を食べます。
作り方によって、北と南のちまきは違います。
中身に何が入っているかは、どこも今は色々は入っていて、
お米を最初に炒めるのか、炒めないのか、
お米を蒸すのか、茹でるのか、
そういった伝統的な作り方で、北と南の粽があります。
今回頂いたのは、南の粽。
茹でた粽です。なので柔らかいです。
・菖蒲、レモングラス、蓬、を飾ります。
台湾は、梅雨明けしていますが、
蒸し暑い日が続き、菌や虫もたくさん出てきます。
そんな季節は、伝染病にもかかりやすいということから、
出入り口などに薬草を飾り、魔除けにします。
菖蒲などの薬草を各家庭の玄関に。
・肌身には、「香包」を、首から飾ります。
薬草のパウダーが入って、魔除けになります。
これは子供が身につけるものなのですが、
可愛いので私も身につけて!
・卵立て
午後の12時、一番「陽が強い」時間に卵を立てます。
卵を立てることで自然の中に「陰」を作ります。
今は、季節は「陽」が強いので、私たちの手で自然界に陰を作るんです。
卵が立つと、今年はグッドラックと言う意味もあるそうですよ。
・ドラゴンボートレース、
これは粽の話から繋がっていきます。
昔話です。
楚国、中国歴史上で第一の詩人で愛国心旺盛な屈原は、
国家の将来を憂い、河に身を投げて自殺しました。
屈原を慕う村人たちは遺体を探すのに、ボートを使って競ったそうです。
また、身体が魚たちに食べられないように、竹筒に米を入れて川に投げ入れたという。
屈原の命日が旧暦五月五日にあたることから、
この愛国詩人を偲んで、端午節に粽を食べる風習が生まれた、そうな。
これらの事を、今も大事に守っている伝統行事。
各家庭では、先祖に感謝を伝えます。
お線香を捧げて、祈りを捧げます。
そして家族揃ってのご飯。
ご飯は、自然、季節とつながっています。
家族は、自然、先祖から繋がっています。
その「繋がり」に感謝をする『端午節』
私たちも自然とのつながりに感謝、してみませんか。